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©ペトス・講談社/「亜人ちゃんは語りたい」製作委員会
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SPECIAL

Lynnさんは語りたい

――ひまりを演じてみて、当初から一番印象が変わったところはどこでしたか?
Lynn(小鳥遊ひまり役)
最初はわりとクールというか、落ち着いた優等生っぽいイメージがあったんです。でもやっぱり家族と一緒にいるときは、少し感情が荒ぶっているところも見せたりして。途中からは、高橋先生の前でもそういう部分が出てくるようになって(笑)、ああ、やっぱりひかりと姉妹なんだな、と。似てないようでいて、じつは似ているところもあるのかな、と思いましたね。
――姉妹ならではの絆を感じるシーンもいくつか、見ることができました。
Lynn(小鳥遊ひまり役)
そうですね。冷たく突き放したり、ぞんざいに扱っているように見えても、やっぱり根っこの部分にはちゃんと愛情を持って接していて。結局は許しちゃうというか、甘やかしてしまうところがある(笑)。そういう優しさがふと、垣間見えたらいいかなと思いながら演じていました。ただ、場面によっては「ちょっと怒りすぎです」って、ディレクションをいただくこともあって……。
――そんなことがあったんですね(笑)。
Lynn(小鳥遊ひまり役)
高橋先生に詰め寄るシーンでも「少し警戒心が強すぎです」って言われたりとかもあったりして(笑)。お姉ちゃんのことを心配して、先生に探りを入れるシーンだったんですけど、とはいえ相手は先生なのでもうちょっと敬う気持ちを大切にしてください、と。たぶんひかりのことになると、ガッと頭に血が昇っちゃうんでしょうね。とにかく問い詰めたくてしょうがない、みたいな気持ちになっちゃう。ひまりは普段、冷静な子のはずなんですけど、お姉ちゃんのことになると先に身体が動いちゃって、しかも結果、自分の勘違いだとわかって反省する、という(笑)。そんな彼女を見ていると、本当にお姉ちゃんのことが好きなんだなって思います。
――そのほかに、収録していて印象的だった出来事はありましたか?
Lynn(小鳥遊ひまり役)
コミカルなシーンの前後で、ガラッとテンションを変えてくださいと、ディレクションを受けることが多くて、そのメリハリは難しかったです。あと、台本を「文字通り読んでください」って指示をいただくことも多くて。「えっ」というセリフを、本当にそのまま、ヘンにニュアンスとか感情を乗せずに「えっ」と言う、みたいな(笑)。もしかするとコメディだとこういう表現はあるのかもしれないんですけど、私自身は今までそういう表現をしたことがほとんどなくて。なんというか、テンポでまくし立てていくわけじゃなくて、ゆったりした流れのなかにある、ちょっとしたひと言が面白い、みたいな。独特の空気感がある作品でしたね。
――Lynnさん自身、振り返ってみて一番面白かった場面はどこですか?
Lynn(小鳥遊ひまり役)
とにかく(佐藤)早紀絵先生が面白すぎて(笑)。日笠さんのお芝居がステキだというのも、もちろんあるんですけど、高橋先生に対するアプローチが空回ってる感じとか、気持ちのコントロールができてないところがすごく面白い。あとはやっぱり、ひかり、町と雪、3人の関係性ですね。同じ亜人ちゃん同士で悩みを共有したことによって、絆みたいなものが芽生えてきて。後半に行くにつれて、すごくいい関係を結べるようになったんだな、って。劇中では描かれていなかったですけど、きっとひまりも「よかったね、お姉ちゃん」と思っていた気がします。
――ではそろそろ最終回ですが、ファンの方にメッセージをお願いします。
Lynn(小鳥遊ひまり役)
ここまで観ていただいた方であれば、きっとわかっていただけると思うんですが、タイトルが『語りたい』というだけあって、ひとりひとりのキャラクターがじっくりと自分のことを語っていて、その会話劇みたいなところがまた、ほかの作品にはない独特の空気を作っていたように思います。コミカルな動きだったり間だったりがある一方で、キャラクターの絆や成長が丁寧に描かれていて。そんな彼女たちの微笑ましい日常を、最後までぜひ楽しんで観てみてください。